CHRISTINE 23 ONNA

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c23o.jpg 93年に山崎マゾとエンジェリン・ヘヴィ・シロップのギタリスト戸田房尾がデュオ形態で結成した「クリスティーヌ 23 ONNA」は、自ら「スペース・モンド・サイケデリック・グループ」と称するユニットである。

 エンジェリン・ヘヴィ・シロップは、中尾峰、板倉ミネコを中心に89年大阪で結成。JOJO広重の全面プロデュースを受け、91年アルケミーからデビューCDを発表後、房尾が加入したことによって、音楽的な表現の幅を一層深化させ、世界的にも希有な感性を持つ女性バンドとして成長していった。60〜70年代サイケデリック、プログレッシヴ・ロックをルーツに日本的な叙情性を湛えた彼女達の繊細で可憐なヴォーカルと幻想的なサウンドは高く評価され、現在までに4枚のアルバムを制作、4度の米ツアー、 スペース・サイケデリアの二大巨頭、ホークウィンド、ゴングとの競演も行っている。

 マゾンナ、スペース・マシーンとも、エンジェリンとも、異なるテイストを持つクリスティーヌ 23 ONNA独自の世界は、ギタリスト/コンポーザーとして優れた技能を持つ房尾のサイケデリックなフレーズと山崎のスペーシーなエレクトロニクスが融合し生み出される。房尾は、心斎橋アメリカ村でキッチュなサイケデリック・ファッションを中心とした古着店「フリーク・シーン」を経営しており、山崎が店長を務める、ノイズ、サイケ、プログレ、その他マニアックな音楽の殿堂「アルケミー・ミュージック・ストア」は、この階上にあり、アメリカ村内でも異彩を放つ名所の一つとなっている。クリスティーヌ 23 ONNAのエクスペリメンタルでありながら、何処かポップなファッション性すら潜ませる世界は、カラフルな架空のアシッド映画のサウンド・トラック盤、様々な水晶、ガラス玉、蛍光プラスティックとメタリックに輝くアストロ・デザインのインテリアでモダンにデコレイションされたゴー・ゴー・ラウンジのための歓喜と悪夢に満ちたBGMとして響く。山崎が関わるプロジェクトの中では、めずらしくグルーヴィーな反復ビートを伴い、楽曲としてのコンポジションが明確に構成されている点も異色だ。

 ライヴ・アクトは、結成直後から行っており、アフター・グロウ「スージーズ・ゴーン」、CA・クインテット「トリップ・スルー・ヘル」、クロマニヨン「ニュー・カレドニア」、トニー・コンラッド&ファウスト「アウトサイド・オブ・ドリーム・シンジケート」といったマニアックでウィットの効いたカヴァーも披露してきた。01年よりサポート・メンバー2人を加え、オリジナル曲を中心にバンド形態で活動しているが、録音物に関しては、山崎と房尾の二人のみで今後も制作してゆく。

(文責・東瀬戸悟)
[2002年・秋]

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